直線上に配置

朝陽の中で

 
夜が明けた。
カーテンの隙間から、朝陽が差し込む。
 
「う・・・う・・・ん・・・」
 
目を覚ましたカカシは、枕元の時計に目をやったが、
身体を丸めて、もう一度、布団に潜り込む。
 
「あと・・・もう・・・ちょっと・・・」                  

ピピッー ピピッー ピピッー
 
アラームが鳴った。
カカシは手を伸ばして、時計をピッと止めた。
  
「あぁぁ〜 もう起きなくっちゃ・・・」
 
ふわぁっと、欠伸をして、身体を起こした。
 
「先生は、もうちょっと寝かせてあげよう」
 
カカシは顔を洗って、キッチンに行き、朝食の仕度を始めた。
  
「うん、これでよしっと!そろそろ先生起こさなくっちゃ」
 
カカシは、ベッドに行き、先生のほっぺを突いた。

「セ ・ ン ・ セ ・ ェ」
 
「う・・・う〜ん」
 
「もう、そろそろ起きてよ〜」
 
「ふ・・・ふぁ〜ぃ」
 
先生が目を開けると、カーテンの隙間から、
朝陽が、カカシの銀色の髪に降りそそぎ、
キラキラと輝いていた。
透き通るような白い肌
神々しいくらい、綺麗で、
まさに、天使の微笑。
 
「カカシ〜!!!」

先生は、がばっと飛び起きて、カカシをむぎゅっと抱きしめた。
 
「カカシ!カカシ!」
 
「センセェ・・・くっ、苦しいよぉ・・・」
 
「カカシ!どこにも行かないで!」
 
「行かないよ・・・どうしたの?」
 
「カカシが綺麗で、綺麗で、
何かもう、この世のものとは思えないくらいで・・・
どっかに消えてしまいそうだった・・・」
 
「センセェ・・・」
 
カカシは、ぽっと顔を赤らめ、先生の肩に顔を埋めた。
 
「オレ、どこにも行かないよ・・・
ずっと、センセェの側にいるから・・・」
 
「カカシ・・・あぁ、びっくりした。何だろ今の・・・」
 
「さぁ、先生、朝ごはんもう出来てるから。
早く顔洗って来て!急がないと、遅刻しちゃうよ〜!」
 
 
(カカシ・・・消えないで・・・俺の前から・・・絶対に・・・)
 

                                                                              2006/9/25

直線上に配置

                             
                             
                             Jinyさんからいただいた「おはよう」イラストの妄想SS第2弾。
                             先生が寝ぼけて、カカシがエンジェルに見えた!?
                             朝陽の中のカカシは壮絶美人でしょ・・・
                             このイラスト見たとき、浮かんできた曲が。
                             「朝陽の中で微笑んで」(By Yuming)です。
                             イメージぴったりだったので、そんなSSにしてみました!
                             タイトルもそのまんまですみません・・・;
  
                             

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