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師弟の絆   1


今から六十数年前、火の国は、周りの小国を制圧しながら、その力を徐々に拡大し、
風 ・ 水 ・ 雷 ・ 土 ・ の国と並び、今や世界の五大国を呼ばれるまでに大きくなっていた。

当時の国は、大名を頂点とする政治が行なわれ、軍事力として、それぞれの国の忍の里が大きな役割を果たしていた。
里は国を守り、その報酬によって里の人々の生活は守られる。
こうして、里の力は国の力となり、両者の関係は対等に保たれるが、いかに強い忍の里を持つかが、一国の存亡に関わる大事となっている。
忍と忍の熾烈な闘いは、いつの時代も続き、いくつもの国が生まれては、また消え、
後に第二次忍界大戦と呼ばれたこの大戦によって、現在の五大国がほぼ形成されたのだ。

そして、火の国にも新しい忍の里が生まれようとしていた。

ここは、火の国の大名屋敷の庭。
大名の前には、忍が二人、互いに視線を合わせることもなく、大名の話を聞いていた。

一人は木の葉一族の長。
そして、もう一人は、うちは一族の長。
この伝統ある忍の二大勢力は、何百年もの間、敵対し続けていた。

火の国では、この二つの忍の流派を、任務内容によって、うまく使い分けてきた。
しかし、今や火の国も大国となり、任務の数も膨大なものとなっていたのである。

そこで、軍事力を合理化し、更なる巨大化を図るため、
忍の里を一つに統一した方がいいのではないかという案が浮かんできた。
里内で任務を振り分けてもらう方が、火の国としては遥かに楽になる。
いつの世も、政治家は、自分達のご都合しか考えないものである。

しかし、どちらの一族の力も強く、一方を選ぶことは難しいし、かと言って、どちらかが、簡単に配下に下るとも考えられない。
そこで、火の国の大名は、ある提案をした。

「ここはひとつ、忍らしく、実力で勝負してもらいたい。
 勝った方の長に、火の国の忍里の長になってもらう。
 勝負は3回戦。 くの一、男の忍、それで、勝負がつかないない時は、最後に長同士が闘うこと。
 時は、1週間後の正午。
 場所は、国境の西の谷とする。
 双方、異論はないな?」

「承知」
と、言った瞬間に、二人の長は煙と共に、姿を消した。



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