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激動の一年が暮れようとしていた。
大晦日の晩、四代目は火影執務室で、膨大な書類の山に埋もれていた。
 
今まで木ノ葉の里は、年中無休で任務を受け付けていたが、四代目が火影に就任して、お正月三が日は、任務を受け付けないと決めたため、その分、大晦日と四日に集中してしまった。
今日は、いつもの三倍もの任務の量だ。
それでも、皆、三が日休める方が有難いので、文句も言わず、一人で二つも三つもの任務をこなしている。
 
任務報告書の確認は、必ずその日の内に済ませなければならなかったので、四代目は、皆の任務が終わってからの方が大変なのだ。
次から次へと、受付所の中忍事務スタッフが、報告書の山を届けにやって来る。
 
「これさえ終われば・・・三が日は休み! 休み!
カカシと一緒〜♪」
 
呪文のように唱えながら、黙々と判子を押している。
時計をチラっと見ると、もう8時を過ぎていた。
 
「もうこんな時間か・・・後はオレがやるから、もう帰っていいよ」
と、四代目は、事務スタッフを帰した。
中忍達は、申し訳なさそうな顔をしていたが、四代目に背中を押されて部屋を出されてしまった。
 
入れ違いに、カカシが任務から戻って来た。
 
「うわぁ〜先生、一人でこんなに・・・!?」
 
さすがカカシも書類の山に呆然とした。
 
「カカシ〜 お帰り! 遅くまでごめんね〜」
「いや、オレは別に構わないけど、先生の方が大変じゃん!
事務スタッフの中忍たち、もう誰もいないの?」
「あぁ、悪いから、さっき帰したよ」
「先生ったら、優しいんだから!
じゃあ、オレも手伝うね! 何すればいい?」
「サンキュ! この山の報告書、報告項目のABC別に分けてくれると助かるんだ」
「OK!」
 
任務報告書は、1番上の項目に、
Aー問題なし
B−少し心配な点あり
C−問題あり
と3ランクに○を付けるところがある。
 
Aに関しては、判子を押すだけで良いのだが、BとCに関しては、内容によっては、次の手を打たなくてはならないこともある。
報告内容をしっかり読む必要があるのだ。
 
カカシは手早く、報告書を三つに分け始めた。
そして、BとCの特にこれはと思うものには、付箋を付けておいた。
そうすれば、四代目の作業もスムーズに流れる。
書類の山が、どんどん片付いていった。
二時間程が過ぎ、どうやら、報告書の確認作業が終わった。
 
「ふぅ〜 やっと終わったね。しかし、すごい量だったね。
先生、これ一人でやるつもりだったの?
もう少し、みんなに残ってもらえばよかったのに・・・」
「大晦日のこんな遅くまで悪いじゃん。
それに、カカシと二人の方が、オレにとってはね・・・
カカシ、もう少しいい?」
「えっ?まだあるの?」
「疲れてるなら、先に部屋に戻って、休んでてもいいよ」
「大丈夫!一人で部屋にいたってつまらないし、
それに、先生だけに仕事させる訳にはいかないでしょ!」
「ありがとう〜」
 
四代目は思わず、カカシを抱きしめた。
 
「実は、四日の任務も相当な数入ってるんだ。
四日の朝、早出するのもイヤだし、できれば、今晩中に、 任務配置も済ませておきたいんだ。
あと二時間あれば、何とかなりそうだから」
 
「分かったよ、先生、全部終わらせちゃおうよ!」
 
こうして二人は、四日の任務配置の作業を始めた。
 
「あ〜ぁ、何かお腹空いたな・・・」
 
四代目は、冷蔵庫を開けて、ビールとつまみを取り出した。
 
「一本くらいなら、いいよね!?
カカシも何か飲む?」
「お茶でいいよ。
でも先生、みんな喜んでたよ!
お正月三が日ゆっくりできるなんて、先生のおかげだって!」
「だよね〜!!一年中任務受け付けてるんだから、三日くらい休んだっていいよね〜!
みんな一生懸命働いてくれてるんだからさ!」
 
 
「うわぁ、あと30分か・・・ 
カカシ、もう少しだからネ!ラストスパートだ、がんばろう!」
 
二人はスピードを上げて、四代目が班名を読み上げ、カカシが任務依頼書にそれを記入していった。
 
 
そして、11時55分・・・
やっと作業を終えた。
 
「わ〜い!終わった〜!」
 
 
ゴーン・・・  ゴーン・・・
 
遠くから除夜の鐘の音が鳴り響いていた。
 
 
「うわぁぁぁ〜 カカシ、集中してたから全然聞こえなかったぁ〜
もう、除夜の鐘鳴ってるじゃん! 
あと、5分しかないよ〜
カカシ、こっち来てぇ〜!」
 
四代目は、手招きをして、膝の上を指差した。
 
「ここ!ここ!」
「えっ・・・?」
「いいから、ここに座って!」
 
カカシは四代目の方を向いて、膝の上にちょこんと跨った。
 
 

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