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四代目火影護衛小隊の秘密  3   
   



「カカシー!ただいま〜」

「うわ!先生!ゲンマとライドウも一緒に?」

見たこともない部屋だったが、何故かカカシがエプロンをつけて料理をしている。

「うわ〜 いい匂い〜 今日のご飯はなんだろう〜?」
「先生、早過ぎ。まだ、できてないよ」
「そう? これでも、ゲンマ達に修業つけて、時間調整してきたつもりなんだけどな。ごめんね」
「あ、もしかして、あの術で飛んできたでしょ?」
「ん!今日はね。でも、今度はカカシと3人でやってもらおうと思ってるんだ」
「オレと3人で?」
「そうだよ、だって、カカシ一人だと、この術キツイでしょ?
ゲンマとライドウも一緒なら、大丈夫かな〜って思ってさ。ね、ナイスだよね?」
「できるかな・・・?」
「それをこれから、一緒に修業するんだよ。ねー」

そう言って、にこりと笑った四代目の顔を見て、この御方には敵わないなと二人は思った。

「はい、頑張ります」と、ライドウが頷く。
「カカシに倒れられると俺達も困るからな」と、ゲンマがカカシの肩をぽんと叩く。
「ってことで、今日は君達も一緒にご飯食べていきなよ。
カカシの作った料理は味しいんだよ」
「折角ですが、ご遠慮させていただきます!」
二人は同時に、きっぱりとした口調で断った。
「そう?遠慮することないのに〜」
「火影様、明日は大事な日でしょ? カカシも色々と準備で忙しいでしょうから」
「残念だね、なら、明日来る?」
「それも、ご遠慮させていただきます!
どうか、二人でごゆっくりお過ごしください」
「では、俺達はこれで失礼させていただきます」

二人が頭を下げて、部屋を出て行こうとすると、四代目は慌てて二人の手を引いた。

「あ、ごめん、ここから歩いては帰れないんだよ。
っていうか、道わからないと思うし。
もう一度、飛雷神の術で、演習場に戻ってあげるね」

(何だ何だ。どこにあるんだよ!)
(二人の秘密の隠れ家ってことかい!)

四代目に手を握られて、“飛雷神の術!!”
と声が聞こえたら、術が発動されて、あっという間に、演習場に戻っていた。
「じゃ!お疲れ様!また、明日頼むね!」
爽やかな笑顔と共に、四代目は再び消えていった。


二人は、ふうっと大きく息を吐いた。

「なんか、すっげ〜疲れたな」
ゲンマは、首をぐるりと回した。
「俺達に、あんな術本当にできるのか、不安なんだけど」
「やるっきゃねえだろさ」
「ああ」
「火影様とカカシ様の御為なら、たとえ、火の中、水の中、時空の中、
どこだって、飛んでいくぜー!」

日の暮れた空に向かって、やけくそ気味にゲンマが叫ぶと、空から白いものが降って来た。

「雪か?」
「ゲンマ、腹減った。一楽でラーメン食って帰ろうぜ」
「だな、ラーメンでも食って温まらないとやってられねぇな」


翌日からカカシも加わって、四代目のあたたかくも厳しい修業が続き、ゲンマとライドウはついに、飛雷神の術を会得することができた。
その後の二人が、四代目火影の秘密の護衛をするようになったことは言うまでもない。


それは、四代目火影とカカシと、ライドウとゲンマの秘密中のひ・み・つ・・・





                                                           2012/2/11

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                      なんか、四は私利私欲に術を悪用してますね・・・(笑)
                                  だって、“飛雷神の術”は、どう考えてもカカシの為の術とか思えませんもの!
                                  四とカカシに翻弄されるゲンマとライドウが書けて楽しかったです。
                                  誕生日の話に中々ならなったので、最後にちょっとだけ、無理矢理入れてみました。
                                  これでも一応、四誕のつもりです。
                                  カカシの御馳走でお祝いしてもらってることでしょう!
                                  ゲンマもライドウもそんなところにいられませんて!ね〜!
                                  人前でもイチャイチャしようとする四とそれを断固拒否するカカシ!
                                  そんな四カカがデフォだと思います。

                                  四、お誕生日おめでとう〜!