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Carriage of pumpkin    2

   

 
次の日も、そして、次の日も、
バルフレアから連絡は途絶えたままだった。

あれから、食事もほとんど喉を通らず、目の下にもくまが出来ていた。
鏡を見ると、何だか悲惨な顔をしている。
こういう時ばかりは、ジャッジマスターの兜も役に立つものだ。
しかし、さすがに今日はパンネロにランチを無理矢理食べさせられてしまった。
彼女に背中を優しく撫でられ、また、泣きそうになる。

「小父様、服のサイズの方は、大丈夫ですから、ご心配なく。
バルフレアさんの御用達のショップにお願いして、
特別に教えていただくことが出来ましたので!
本当は個人情報ですから、教えてはいただけないんですけど、
ラーサー様のお名前を出させていただいたら、内緒でって!」
「そうか、それはよかった」
「小父様、元気出してくださいよ!
バルフレアさんは、必ず、約束は守る方でしょ?
絶対に、来てくださいますって!
ヴァンにも頼んで、探してもらってますからね!
信じて、待ちましょう!
バルフレアさんがいらした時に、小父様がそんなお顔をされていたら、
悲しまれると思うんですけど!
さ、だから、残さず、ちゃんと召し上がってくださいね!」

「すまない・・・
パンネロ・・・
君には、本当に感謝しているよ。
そうだな、食べないとな」


それから、四日間、
ずっと、メールを送り続け、
ちゃんと、食事もして、
ちゃんと、仕事もした。
これ以上、パンネロに心配をかけないように。


とうとう、パーティの前日になってしまった。
まだ、連絡はない。
あれから、パンネロは気を使っているのか、バルフレアのことには、一切触れなくなってしまった。
連絡があれば、私の方から必ず言うと思っているのだろうから。

仕事は今日もミスなく、どうにか終えることが出来た。
自宅に戻り、書斎のPCを立ち上げた。
最後の一瞬まで勝負は諦めないのが、軍人魂だ。

明日は休暇扱いになっていて、夕方から、ラーサー様の私邸に招かれている。
とりあえず、自分の服を確認しなくてはと思い、クローゼットを開ける。
しまった、招待状は、執務室のデスクの中にしまったままだ。
でも、公式な晩餐会ではなく、私的なパーティなのだから、黒のタキシードを着ていけば、失礼にはならないだろう。
タキシードを一番手前にしてかけて、引き出しからいつもの組み合わせで礼装用のYシャツとタイとソックスを出して、ソファの上に置いておいた。
これで、大丈夫だ。

あとは、
只、
バルフレアからの、連絡を待つばかり・・・

シャワーも浴びた。
酒も飲んだ。
PCと携帯を隣に置き、
1分おきに、眺めている。

他に何もすることはなかった。

このまま眠らずに、
朝を迎えるのだろうか・・・


中々寝付けずに、明け方の4時位までは起きていたのに、
結局、バルフレアからの、連絡はなかった。
少し寝なくてはと思い、目を瞑った瞬間に、深い眠りについたようだった。

しかし、携帯のアラームが鳴ったので、
いつものように、6時には目が覚めてしまった。

そして、いつものように、
携帯とPCのメールをチェックする。

まだ、どちらにも、受信はない。

はぁぁ・・・っと、大きなため息が出た。

はぁぁ・・・っと、またまた、大きなため息が出てきた。

はぁぁ・・・っと、何度ため息をついても、バルフレアからの連絡はなかった。

パーティは、夕方、17時。

まだまだ時間はあると、自分で自分を励ましてみる。

シャワーを浴びて、パンとコーヒーだけの簡単な朝食を済ませた。
家にいても、時間が経つのが長く感じられて、気分がよくない。
本来は、休暇なのだから、仕事はしなくてもいいのだが、
このまま夕方まで、一人で何もしないで、バルフレアを待ち続けることは、不可能に思えた。
何かに夢中になって仕事をしていた方が、只、時計を見てため息をついているよりは遥かに良いだろう。
私はタキシードを持って、執務室へと向かった。


 
 

                                                           2011/2/14
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                          1年以上も放置してました。すみませんm(__)m
                          多分、どなたも覚えていらしゃらないかと思いますが・・・
                          バレンタインデーにUPしましたが。確かこれ、ハロウィーンのお話なんです・・・
                           そして、まだまだバルは出てきません。
                          素敵なBB本をいただいたお礼の・・・一応、つもりです(←全然なってないってば!)