四代目火影と秘密の部屋    プロローグ

   

 
「四代目火影と秘密の部屋」は、2007年3月から10月まで、リレー小説として、
ゆっち様、トモ様、カオル様、ななみ様がご執筆くださいました。
チャットをしていた時に、四様の執務室の隣は、絶対隠し部屋があって、
仔カカを連れ込んでいるんだよね〜って話で盛り上がって。
怪しげな妄想がどんどん膨らみまして。
リレー小説で、みんな書こうよ〜ってことになったんです。
そして、とっても豪華な(?)お部屋が完成しました!
今回、501話の「九尾襲来!!」で、四様がナルトを寝かせに行った部屋を見た時、
絶対、ここは四様の秘密の部屋なんだ!って確信をいたしまして、このリレー小説を思い出しました。
読み直してみたら、これがまた大爆笑!!!
絶対、皆様にも読んでいただきたいなと思いまして。
執筆者様に掲載の許可をいただき、お披露目させていただくことになりました。
四カカスキーの皆様には、本誌では試練の時が続いておりますが、
このお話を読んで、少しでも、幸せなひとときを過ごしていただければ幸いです。
では、「四代目火影と秘密の部屋」へどうぞ飛んで行ってくださ〜い!! 「飛雷神の術!」



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「欲望部屋」前フリ (無月の浪トモ様より)



どうしてだかは分からないんだけれど。気が付いた時には既に、俺の心はカカシにもっていかれてた。
うわー、これっていったいどういうこと?この俺がもしやの男色?よもやの若道?
…カカシに懸想する俺って、…ロリ?いや、この場合、ショタ…ってのか…?
とかなんとか、悩んでみたのはほんの束の間。
この春風に揺らめく青葉のごとくトキメク気持ちも、相手があの子であればこそ!
何もオトコが好きなわけじゃない、カカシだから好きなんだ!…と納得してしまえば、俺も木の葉の黄色い閃光と異名をとった男。
後は行動あるのみじゃないかv

とりあえず忍の目でじっくり冷静に観察した結果によれば、カカシだって俺のことは満更でもない様子。
それならば、押して押して押し捲るのが初心なあの子を落とす手っ取り早い手段なのかもしれないけれど、いやいや、どうせならばここぞとばかりの搦め手から攻めてみるのもまた一興。
今はまだ固い果実のあの子だけれど、俺に導かれるまま素直に鮮やかに色付いて、やがて自分から「ねぇ食べて」と落ちてくる…、
そんな熟れたカカシなんてのも、あぁもう想像するだけで堪んない。
さぁ、これからどうやって君を攻めてあげようか。
…優しく密やかに、激しく情熱的に、それとも、浅ましいほどの快楽で君の官能を支配して…?
そうして君は、俺の腕の中で大輪の花を咲かせるがいい…!



とまぁ、そんな欲望のもと。
カカシとの濃密な時間を心ゆくまで堪能するためにはどうすればいいか、俺は一生懸命考えた。
今更だが、俺は木の葉の四代目火影をやっている。そして火影の業務というやつは、想像以上に雑多で多忙で、俺は一日のうちの実に四分の三以上の時間を、執務室で過ごさなければならなかったのだ。どう考えても時間が足りない…!
カカシといっしょに過ごす時間を少しでも多く捻出するには、いったいどうしたらいいんだよ…!
そりゃぁまぁ、執務室にカカシを常時連れ込んでしまえば、それが最も効率的な方法には違いないと、半分本気で思ってみたりもしたのだけれど。
いや、俺としては「火影の執務机がカカシのベッド」ってことになっても、それはそれでいっそ構わないくらいの意気込みはあったんだけれど、立ち入り禁止の札が四六時中ぶら下げられてる執務室ってのも、…実際どんなものだろう?
ご意見番や暗部の非難の的になってしまうだろうことは想像に難くない。
何よりクソ真面目なカカシが一番に反発するであろうことは、火を見るよりも明らかだ。
ならばどうするか?
フ…、いや、それも簡単なこと。
俺は腐っても木の葉の火影。里の最高権力者(多分)なのだ。
自ら俺の下へと零れ落ちてくる熟れた果実…。
そんな食べごろ状態になったカカシを思いのまま味わうために、持てる権力のすべてを利用したからといって何が悪いというのだろうか。
そもそも鍛え上げてきた俺の上忍スキルは、むしろこんな時に使うためにこそあったんじゃないのか…!

…よし。カカシ専用の小部屋を作ってしまおう。火影権限で。執務室の隣に。
俺とカカシしか入ることを許されない結界を張って。

こうして密かに作られた、俺とカカシの秘密の小部屋…。
白いシーツとレースのカーテン。甘い匂いとピンクのハート。
革の手錠と垂れ下がる鎖、茨の鞭…。
ドアをあければ、そこはめくるめく快楽に塗れた甘美な夢世界。
愛、あなたと二人。二人のために世界はあるの。
「四代目火影と秘密の部屋」
俺がココでどうやってカカシを口説いたか、そして、この秘密の部屋の中でどんなイケナイ愛の行為が交わされてきたのか…。
そっと教えてあげようか?

てなわけで、これから始まるいくつかの物語は、この秘密の小部屋の中で育まれてきた俺とカカシの愛の記録なのである。
いったいナニがあったのか、それは見てのお楽しみ。
愛の一大叙事詩、はじまりはじまり…。


                                                           2010/7/31

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