504話 ありがとう
「受け入れきれない提案」
この冒頭シーンで、クシナの言っていることがね、 私が先週号で叫んだのとすべて同じ思いだった。 「私が大きくなったナルトに会うため・・・ それも、ほんの僅かな時間のために・・・ アナタが死ぬ事なんて・・・ないじゃない・・・!! ・・・ナルトの側にいて・・・ 成長を見守っていってあげてほしかった・・・のに! 尾獣バランスのため・・・ 国のため・・・ 里のために・・・ ナルトが犠牲になる事ないじゃない!! 私なんかのためにアナタが犠牲になる事ないじゃない!!」 そうだー!クシナの言う通りだー! って、叫びたい気持ちでいっぱいでしたが・・・ 「国を棄てる事・・・ 里を棄てる事・・・ それは子供を棄てるのと同じだよ 国が崩壊した君ならその事がよく分かるだろう? 国を持たない人達がどれほど過酷な人生を強いられるか・・・ それにオレ達家族は・・・ 忍だ!!!」 あああ! 四!! 「忍だ!!」ときっぱり言い切った四のお姿が凛々しい! そうなんだよね。 自国が滅びたクシナにとって、 木ノ葉よりも、何よりも、我が子の事が一番な訳で。 それは、母親として、当然な思い。 でも、四は「木ノ葉隠れの里の忍」であり、 その里長の「火影」である訳で。 家族よりも、里を一番にしなくてはならない。 初代から守ってきた九尾を何としても、木ノ葉に留めておかなければならない。 「忍だ!!」 の言葉に万感の思い、四の決意が詰まっているんだよね。 それに、この短い時間で、この場面で、この選択は中々できないと思う。 私は、四が、ずっと前から、クシナの後の人柱力のことは、考えていて。 他人の誰にもこんな苦労はさせたくないから、 クシナに子どもを生んでもらい、我が子を人柱力にさせるということを、密かに決めていたんだと思う。 その後の母親の役目、父親の役目のところは、 四はクシナに譲ったかなあ、という思いがしますね。 そこは、四の優しさなんだろうなあ。 まぁ、一般論的にも、男の子は母親には優しいから、 母親の言うことなら、ちゃんと聞くだろうってことも分かっていたのかもですが。 「息子のためなら死んだっていい・・・ それは、父親にでもできる役目だ」 そして、ここぞというところを決めるのは父親である自分の役目。 最後の責任は自分が取るという! これぞ、父親の中の父親!! 男の中の男だ!四! 痺れるぜ〜>< 三代目とお供の忍が四の近くまできましたが、 結界が張ってあってそれ以上は入れない。 四カカ的には、この三代目に付いて来た忍がカカシであって欲しいと思う。 三代目が、ここからカカシを呼んでもいいし。 あの若い忍だけが閉じ込めらた結界の中に、カカシがいると思うと辛い・・・ 「封印!!」 まずは、屍鬼封尽で九尾の半分を封印。 見た目にも小さくなったようだし、地面についた九尾の手の大きさはかなり小さくなっている。 儀式用の台座にナルトを寝かせ、八卦封印の準備。 ここで、クシナのチャクラが弱まったのか、九尾を縛っていた鎖が少し緩んで・・・ 咳き込むクシナに四が駆け寄ると、すかさず、その隙を九尾が狙って・・・ ナルトを庇って・・・ 四とクシナが九尾の鋭い爪に貫かれて・・・ なんという壮絶なシーン・・・ 九尾の爪をナルトにこれ以上絶対に近づけさせないという、父と母の必死の形相に、 爪をグッっと押し返すあの手に、 踏ん張るかかとに、 思わず涙溢れました・・・ ナルトの直前でその爪は止まる。 まさに、父母命がけでナルトを守った・・・ 我が子を命がけで守るのが父親の役目。 それを母親に取られてしまったようで、拗ねるような、呆れるような四。 ここのところのクシナとのやり取りは、微笑ましいと思う。 クシナも四の本気を認め、 「夫婦ゲンカで私が負けたのは・・・ 初めてね・・・」 って、まー、私的には、口煩いクシナとやり合う気持ちは、四にはなかったと思うので! 何を言われても、面倒くさくてスルーしていたんだと思いますけど。(笑) 「ありがとう クシナ・・・」 にはね、今までのいろんな思いをすべて含めて、感謝の思いを告げたんですね。 他里から連れて来られて、木ノ葉のために、人柱力になってくれたことも。 (四カカ的には、自分とカカシの事も許してくれて・・・ってね) そして、ガマ寅を口寄せして、封印式の鍵を預け、自来也に蔵入りして、渡してくれるように託す。 そういえば、自来也は全然出てきてないよね? やっぱ、里にはいなかったんだろうなあ。 四の命も残り僅か・・・ 「そろそろ八卦封印を・・・ やるよ・・・ オレのチャクラも・・・ ナルトへ少し組み込みたいんだ・・・!」 これがあの時の「イーブン」のチャクラなんですね〜! そして、クシナも「私のを多く」って、言ってたけど、 確かに四とクシナとの時間の差が結構あったよね。 しかし、冷静に考えると凄い術だわ。 チャクラを組み込むって。 そして、長い時間を経て、この時ってタイミングで出て来られるんだからね。 さすが、四! そして、「当分会えないから言いたい事を言っておこう・・・」 って、ここで、また四がクシナに最後の貴重な時間を譲るんですよ。 クシナの言ったことは、まさに、母親としての願いのすべて。 「もっと!もっと! もっと一緒にいたい・・・」 の言葉が切ない・・・ だって、どう考えたって、生まれてから、まだ1〜2時間位しか経ってないんだものね・・・ 四の最後の言葉は・・・ 「・・・口うるさい母さんと・・・ 同じかな・・・」 ここは、四らしい言葉をせめてもう一言言って欲しかったという気持ちもありますが・・・ 本当に1秒の余裕も、もうなかったんだろうと思う・・・ううう・・・ 二人が、どんな思いで、ナルトを一人残していかなくてはならないのかと思うと、 本当に胸が張り裂けそうです・・・ 「八卦封印・・・!」 何も分からないまま、穏やか表情をしているナルトの顔が泣けて!泣けて! 四んんんんん!!! 四の最後の言葉は・・・ この「八卦封印」だったってこと・・・? ま、言葉には出さなかったけど、 心の中で、 「カカシ!」って言ったと思うよ! これで、クシナからすべての真実がナルトに伝えられた。 謝るクシナに、二人の思いを受け止めたナルトは、 「オレは幸せだ!!」と、本当に嬉しそうな、晴れ晴れとした顔で答える。 四にも、絶対聞こえたと思う! 「本当にありがとう!!」 の言葉にナルトと一緒に涙が溢れて・・・溢れて・・・ 止まりませんでした・・・ 何度読んでも泣ける。 WJ感想書くのに、泣けて、泣けて、途中中断したのは、初めてのことでした。 四! カッコイイ父ちゃんだったよ! カッコ・・・よすぎだよ・・・ |
2010/8/4