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師弟の絆   4


そして、いよいよ決戦の日がやってきた。
雲一つ無い晴れ渡った空に、心地よい風が吹いている。
国境の西の谷には、火の国の大名と奉行達の立会いの元、
火の国の正式な忍里の長の地位を賭けた、
木ノ葉一族とうちは一族の勝負が開始されたのだ。
 
まず、第一戦目は、くの一対戦。
木ノ葉の秋道一族のくの一が予想通り、超倍化の術と怪力で相手を圧倒している。
うちはのくの一は、容姿端麗な美人が多く、
どちらかというと、諜報活動を専門としているから、
対術には太刀打ち出来なかった。
 
結果は、木ノ葉の勝利!
 
そして、第二戦目は、男の忍対戦。
双方、もちろん一族を代表するような手練が選ばれている。
 
木ノ葉の白眼対うちはの写輪眼。
どちらも、血継限界の特殊な瞳術使いである。
 
勝負は息を呑む程の激しい闘いの連続で、
そのスピードは、大名達素人目にはとても追えない程だ。
うちはは、これで負けたら終わりだし、
木ノ葉もここで一気に決着をつけたいところだ。
 
どちらも、実力の差はほとんど無く、中々勝負は決まらない。
30分程経ち、チャクラも底をつき、これが最後の一手と、お互い目を合わせた。
 
次の瞬間、地に伏していたのは・・・
 
木ノ葉の忍であった。
 
これで、一対一、勝負は長同士の頂上決戦で決せられることとなった。
額宛をきりりと結び直して、木の葉の長は、ゆっくりと立ち上がった。
 
「兄さん・・・」
 
弟は、何か言葉を掛けようと思ったのだが、言葉にならなかった。
 
「何があっても、動じるな。
 木の葉の事を第一としていくように」
 
長は弟の目を見つめて、肩を軽くぽんぽんと叩いて、中央に歩み寄った。
 
ついに、長同士に闘いが始まった。
 
頂上を極めた忍の闘いは、まるで終わりが見えないような、いつまでも続くような、それはそれは凄まじい闘いであった。
 
どのくらいの時が経ったのだろうか・・・
こんなに長い間闘い続けることが可能なのだろうか・・・
辺りは、地形が変わる程、滅茶苦茶に破壊されていた。
さすがに長ともなると、莫大なチャクラを維持し続けることが可能なのだ。
見ている者の方が、手に汗握る緊張の連続で、身体中が痛くなってきた。
 
木ノ葉の長は木遁術、うちはの長は火遁術を得意としている。
一見、木と火とでは、火の方が有利のように見えるが、そうは簡単にいかないのが忍術である。
もちろん、木の葉の長も、木遁以外にも強力な術を持っている。
 
彼是、一時間が過ぎようとしていた。
誰もが、この世のものとは思えない忍術と忍術の闘いに、時が過ぎるのも忘れて、ただ、呆然と見ているだけだ。
 
そして、ついに決着の瞬間が訪れた。
その時は、いったい何が起こったのか分からないほどの、大きな爆撃音と爆風に、吹き飛ばされそうな身体を支えているのがやっとだった。
 
白い煙が立ち込める中、二人共倒れているのがうっすらと見えてきた。
 
 そして・・・
一人がゆっくりと立ち上がった。
 
「勝者!木ノ葉!」
 
大名の声が、谷間に轟きわたった。
 
  
激闘の跡、ひび割れた大地には、水が流れ出し、やがて、川となった。
そして、この伝説の闘いは後世まで、語り継がれ、何時の頃からか、この谷は、「終末の谷」と呼ばれるようになったのだ。
 
  
その後、木ノ葉の里の長が亡くなったときに、その偉業を残すため、
滝の両側に、木ノ葉とうちはの長が向かい合って立つ大きな像が建立された。
  
 
今も川は流れている・・・
それは、木ノ葉とうちはの闘いが
永遠に流れ続いているかのように・・・
 

2006/11/20

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