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師弟の絆   5


その後、火の国から認可がおり、火の国の木の葉隠れの里として、木ノ葉一族の長が正式に火影に就任した。
 
火の国からの様々な任務も、火影からランク分けの後、それぞれの忍に命令されるようになった。
うちは一族からは、警務部隊として里の治安を護っていきたいとの申し出があった。
初代火影としては、うちはの動きが気になるところではあったが、これを了承した。
 
そして、数年が過ぎた。
その頃の大陸では、忍界大戦後のひとときの安定の日々が続いてはいたが、何時又、勃発するか分からない戦いに備えて、各国は、軍備を着々と整えているといった状態であった。
 
長きにわたって対立していた木ノ葉とうちはの戦いは、表面上は、わだかまりもなくなり、一応の決着をつけたかのように見えていた。
 
しかし、水面下では、相変わらず、目的に向かって手は打っている。
木ノ葉の里でも、初代火影と弟が、うちはに先を越されないように、秘かに尾獣の研究を進めていた。
 
「問題は、どうやって尾獣を操り、あの巨大な尾獣をどこに封印するかだ」
 
「兄さん、これは、俺たち二人じゃ難しいよ。
兄さんは、火影としての雑務も色々と忙しいし、もう一人手伝ってもらった方がいいと思う」
 
「うん、そうだな・・・
やはり、アイツに頼むしかないか・・・」
 
「兄さんも同じこと考えてるんだね!サルだろ?」
 
「まぁ、これだけの、TOPシークレットだ。
信用できて、しかも術の才能があるとなると、やはりサルしかいないな・・・」
 
「じゃぁ、早速呼ぶよ」
  
この後も、この極秘プロジェクトは、“プロジェクトB” と名づけられ、初代火影・弟・猿飛の3人で続けられたのだった。
 

                                                                          2006/11/21

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