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カカシの微笑み   7
   

(カ☆※カ?&シ%★ィ@□ィ$△ィ♂〇ィ!З〜?〜?)
 
四代目はその光景を見て、思わず呼吸が止まった。
呆然と目を丸くして立ち尽くし、言葉も出てこない。
 
カカシも四代目を見たら、また震えだしてしまった。
一歩一歩ゆっくりと歩み寄り、四代目の正面に立った。
 
「先生、お誕生日おめでとう!
はい、これ プレゼント」
 
カカシは最高のエンジェルスマイルで、にっこり笑ってケーキの箱を差し出した。
カカシの透き通るように真っ白な肌がほんのり桜色に色づいて・・・
薄い水色のエプロンが何とも言えず可愛らしい。
その姿はあまりにも美しくこの世のものとは思えないほど光輝いていた。
 
「・・・・・・・・・・・・」
 
四代目は信じられないという表情をして、呼吸も出来ずに固まったままだ。
何の言葉も掛けてくれない四代目にカカシは不安になった。
 
(どうしよう・・・ 先生、何も言ってくれない・・・
 もしかして、こんなことして怒ってるのかな・・・?)
 
カカシは頭が真っ白になった。
泣きそうな顔で、小さな声を絞り出すように囁いた。
 
「先生・・・」
  
カカシがどんな思いで・・・
こんな恥ずかしいことを・・・
カカシが考えたことじゃないってことくらい分かる・・・
どうせゲンマあたりの入れ智慧だろう・・・
でも、たとえ誰かが教えたことだとしても、
オレを喜ばせたいとの思いで、カカシが自分の意志でしてくれたことなんだ!
四代目はそんなカカシが愛しくって、愛しくってたまらない。
そのまま、すぐ抱きしめたかったが、それではケーキがぐちゃぐちゃになってしまう。
四代目は、ふうっと息をはいた。
 
「カカシ ありがとう」
 
四代目は、ケーキの箱を受け取って、横のテーブルの上に置いた。
そして、カカシをぐっと抱き寄せて、髪をそっと撫でた。
 
「くっ・・・」
 
「先生・・・?」
 
四代目の腕の中で、カカシには四代目も震えているのが分かった。
四代目は、溢れそうになった涙を堪えていたのだ。
 
「カカシ・・・
オレ・・・ 
嬉しくって・・・
嬉しくって・・・
もう、何て言ったらいいのか・・・
言葉が出てこないよ・・・」
 
カカシが四代目の顔を見上げると、四代目の頬にひとすじの涙がすうっと溢れて・・・
カカシのほっぺにぽとりと落ちた。
 
(先生・・・
 本当に泣いてるの・・・???
 ゲンマが・・・
 言った通りだ・・・)
 
カカシは、もちろん四代目の涙なんて今まで見たことはなく、胸がきゅんとなった。
 
「ねぇ、カカシ、オレのほっぺ抓ってみて・・・」
「えっ?」
「何か・・・ 夢見ているみたいだから・・・」
 
カカシは四代目のほっぺを、人差し指で軽くつんつんと突いた。
 
「夢じゃないよね・・・ 醒めないよね・・・」
  
そう言いながら、4代目は、カカシの顔を両手でそっと包み込むとチュっと触れるだけの優しいキスをした。
 
「カカシ・・・ オレの人生の中で最高に幸せな誕生日だよ!
カカシのこの思いだけでもう他には何にもいらないよ・・・」
「先生・・・」
「恥ずかしかったよね・・・
オレのために・・・ こんなことしてくれて・・・
でもね、カカシは知らないだろうけど・・・
何てったって、“裸エプロンは男のロマン”だからね〜
まさか、カカシがしてくれるなんて・・・
まだ、夢見ているみたいだよ・・・
ありがとう、とっても嬉しいよ、カカシ!」
 
四代目は、にっこり笑って、ウインクして、もう一度カカシをぎゅっと抱きしめた。
 
「先生・・・ あのね・・・ これだけじゃないんだよ・・・
プレゼント、まだあるんだ」
「ぎえぇぇぇ〜 他にもぉぉぉ〜!」
「うん、ケーキ開けてみて!」
 
四代目が、そっとリボンを解いてみると、箱の上には、ちょっと分厚いピンクの封筒が置かれていた。
開封して、手紙と、キラキラ光るカードを取り出した。
 
「うわぁ〜 なんか綺麗なのがいっぱい入ってるな〜」
 
四代目は、まず、手紙を読み出した。
 
  『先生、お誕生日おめでとう!
 このカードは、毎月25日に先生の願いを何でもひとつ叶えてあげる
 <カカシスペシャルカード>です。
 1年分12枚入っているからね!
 この1年が先生にとって幸せな年になりますうように・・・!!
                                 カカシより』
 
 
 「ぎやぁぁぁぁ〜 
何! 何! 何だってぇぇぇぇ〜!!!
カカシスペシャルカード!!!
カカシがオレの言うこと何でも聞いてくれるのぉぉぉ〜!!!
くぅぅぅ〜 生きててよかった!
カカシ、オレもう決めたから!
毎月、25日はカカシの裸エプロンでお願いしま〜す!!!」
「えぇっ!? 
先生、オレ毎月これするのぉ・・・?」
「うんうん! もっちろん!」
 
四代目は、嬉しそうな顔で大きく頷いた。
 
「えぇ〜 そんな〜 オレ、今日が最初で最後、
一生で一度のつもりでやっとのことでしたのに・・・
毎月はちょっと無理かもしれない・・・
それ以外のことにしてよ」
「へへぇ〜 ダ〜メ! だって何でも願いを叶えてくれるんでしょ?」 
「もぉ〜 先生ったら・・・」
 
光り輝くカカシスペシャルカードを得意気に胸の前にかざした四代目を見て、
カカシは少しだけ後悔した。
 
「次は、ケーキ! ケーキ!」
 
四代目は、るんるん顔で箱をそっと開けた。
真っ赤ないちごがたくさん敷詰められた豪華なバースディケーキだ。
 
「うわぁ〜 すっご〜い! 美味しそう〜!
早く食べたいな〜!」
「じゃ、お皿取って来るね」
 
カカシは振り返って、キッチンの方へぴょんぴょんと小走りで向かった。
ピンクの可愛い桃尻が丸見えだ。
 
たら〜り・・・
 
「カカシ・・・ ヤバッ・・・ うはっ・・・ 鼻血が・・・」
 
四代目は、慌てて、テーブルの上にあったティッシュを鼻に当てた。
カカシが、ナイフとお皿とフォークを持って、戻って来た。
 
「あれ、先生、どうしたの?」
「あっ・・・ いや・・・ その・・・
鼻血出ちゃって・・・ 」
「大丈夫?」
「あはは〜 ちょっと刺激が強かったみたい・・・」
 
四代目は、呼吸も乱れて、ハァハァと肩で息をしている。
 
「カカシ、悪い、水を一杯持って来てくれる?」
 
カカシが、キッチンへと走る。
また、カカシの桃尻が揺れる。
  
「うわぁぁぁ〜 出た〜」
 
四代目は、、ティッシュをがばっと取って、鼻に突っ込んだ。
 
カカシがコップを渡すと、四代目は、ごくりごくりと一気に水を飲み干した。
 
「先生、大丈夫?」
「カカシ・・・ しっ、心臓がバクバクして・・・」
「これからケーキ食べるんでしょ?」
「うん・・・ 落ち着くまで、もうちょっと待って・・・」
 
四代目は、胸に手を当てて、ゆっくりと深呼吸をした。
 
「はぁぁぁぁ〜  ふぅぅぅぅ〜 」  
 
 
(なっ、何でだ・・・ カカシの裸なんて見慣れてるはずなのに・・・
 エプロンって・・・ エプロンって・・・
 なんでこんなに可愛いんだ〜!!!
 こんな刺激的な物を毎月みてたら、身体に悪いかも・・・
 確実に寿命が縮まるな・・・ でも・・・ 見たい・・・)
 
大陸中に“木ノ葉の黄色い閃光”とその名を轟かせた最強の忍、
四代目火影を一瞬の内に戦闘不能状態にしてしまったカカシの<裸エプロン>
まさに、究極の奥義一撃必殺技だ。
 

                                                                              2007/2/20

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