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Sacred Pierce   3
   

それから、オレは木ノ葉病院に向かった。
綱手様は難しい顔して山のようなカルテとにらめっこしていた。
 
「ツ〜ナ〜デ〜様!」
「何だ? しまりのない顔しやがって」
 
綱手様はバンバンと書類の山を叩き、呆れ顔でふうぅと溜め息を吐いた。
 
「ねぇ、綱手様、ピアスの穴の開け方教えて欲しいんだけど」 
「はぁ? ピアスだと。 お前がか?
何なら今開けてやろっか?」
「ううん、今はまだいい。
ねぇ、どうやるの? 何か器具とかあるの? あったら貸してよ!」
「な〜に、消毒さえをきちんとすれば大丈夫だよ。
ちょっとこっち来い」
 
手招きされてオレが綱手様の真ん前に立つと、持っていた筆で耳たぶの真ん中にちょこんと印を付け、手鏡を渡して見せてくれた。
 
「この辺がいいな。 ここをブスリと刺せばいい。
いつするんだ? 滅菌された医療用の千本と消毒薬を用意しておいてやるぞ」
「えへへ〜 クリスマスイブにね・・・」
「ははぁ〜ん、となるとあの子にもか?」
「もっちろん! 二人分お願いしますね〜! イブの日に、取りに来るから」
 
綱手様はにっこり笑って、オレの前に手を差し出した。
 
「口止め料と器具代はしっかりいただくからな」
「もぉ〜 綱手様ったら、美味しいお酒持ってきますから〜」
 
オレは綱手様の手をぴしゃりと叩き、木ノ葉病院を後にした。
 
 
部屋に戻ると、カカシがキッチンに立って、鍋の支度をしていた。
オレはカカシに見えないように、そっと押入れの奥にプレゼントを隠した。
それから、食事の時に、今年のクリスマスプレゼントは、クリスマスケーキと美味しい料理が欲しいとカカシにおねだりをした。
そして、それ以外は何もいらないからねと念を押しといた。
 
「本当にそれだけでいいの?」
 
カカシは少し不満げな顔をしたけれど。
 
「うん! それがオレの一番欲しいものだから」
「じゃぁ、腕を振るって豪華な料理にするからね。 任せて!」
 
カカシもにっこり笑ってくれた。
カカシの可愛い耳たぶを見て、ここにあのピアスが光るのかと思うとドキドキしてきた。
こうして、準備万端、後はクリスマスイブを楽しみに待つばかりだ。
  
 
師走の慌しさ中、それから3週間はあっという間に過ぎて、待ち焦がれていたクリスマスイブの日を迎えた。
さすがのオレも、みんなのためにイブの任務は簡単なものだけにして、時間の掛かるものは割り当てない。
シカク班もCランクにしておいたから、カカシもお昼過ぎには上がれた。
 
カカシは帰ると直ぐに料理とケーキの準備に取り掛かった。
オレがいるとケーキを見られちゃうのが嫌だと、立ち入り禁止にされてしまった。
まぁ、手伝いするつもりでもついつい味見ばっかで、何の役のも立たないオレがいたところで邪魔になるだけだし。
それに病院に例のものを取りに行かなくちゃならなかったし、ちょっとしたいこともあったからね、丁度よかったんだ。
オレは押入れの奥に隠してあったピアスの箱をそっと持ち出した。
まず、酒屋へ寄って綱手様の好きなお酒をお礼に1本買って、木ノ葉病院に行き、綱手様から例のキッドを借りてきた。
それから、空いている部屋を一部屋借りて、オレはそこに篭った。
ラッピングを丁寧に取りはずし、箱からそっとピアスを取り出して・・・
 
  
「ふぅぅ・・・細かい作業だから、結構時間掛かったな・・・
ん! これで完成!」  
 
いつの間にか窓の外は真っ暗になっていて、時計を見たらもう4時半を回っていた。
 
「さっ、帰ろ。
カカシのケーキが待ってるぞぉ〜♪」
 
オレは、どんなケーキかな〜と想像しながら、火影屋敷まで一気に飛んで帰った。
キッチンのドアの前で立ち止まり、こんこんとノックする。
 
「ただいま〜 カカシ〜 もう入っていい?」
「いいよ!」と、カカシから弾んだ声で返事が返ってきた。
 
ドアを開けると、良い匂いがして、テーブルを見ると、色とりどりのオードブルやローストチキン、どれもオレの大好物ばかり、豪華なご馳走がいっぱい並べられていた。
 
「うわぁ〜 凄〜い! 美味しそう!」
「はい、オレから先生へのクリスマスプレゼントね」
 
シャンパンで乾杯して、カカシの愛情がたっぷりこもった料理を戴いた。
今年のケーキは、アーモンドクリームのブッシュドノエル。
思わずほっぺがとろけそうになる。
カカシのケーキはそこいらのお店のケーキよりも、とっても美味しいんだよ。
 
「あぁ〜 美味しかった! また腕を上げたね。 ご馳走様。
カカシからのプレゼント最高でした! ありがとう、カカシ」
 
「どういたしまして、先生がいいって言ったから、本当にこれだけだよ」
 
にっこり微笑むカカシの耳たぶを見る。
あともう少しだ。 もう少しであの耳に・・・
すぐにでもデザートにカカシを戴きたいとこだけど、そこはぐっと我慢して。
手早く片付けをしてシャワーを浴びて、
そして、プレゼントを渡して、 
それから・・・ それから・・・ むふふ・・・ 
本当のメインはこれからなんだよ・・・ カ ・ カ ・ シ   
この後のクリスマスイブのフルコースのメニューはしっかり頭に入っている。
 

                                                                              2007/12/6

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