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共戦共生 共誓共願   3
   

次の日の夕食後、カカシはデザートのりんごをむきながら、オレに話かけてきた。
 
「先生、あのさ・・・ 誕生日プレゼントなんだけど・・・
もちろん、先生の大好きなケーキやご馳走はたくさん作るよ。
でも、先生はいっつもそれだけでいいって言うけど、他に何か欲しいものないの?
誕生日のプレゼント、色々考えたんだけど、中々良いのが思いつかなくって・・・
もう、先生に聞いちゃおうって思って。
これって物じゃなくても、大体でいいからさ。
たとえば身に付けるものとか、任務で使うものとか・・・」
 
カカシは、りんごを一つ爪楊枝にさして、オレの口の前に出してくれた。
 
「ねぇ? 先生ぇ・・・」
 
カカシは困ったような顔でオレを見つめた。
 
あぁ・・・ 
ダメだよ・・・
カカシ・・・
そんな顔でオレを見ないで・・・
 
オレは身に付けるものなんて何もいらないよ・・・
 
だって、欲しいのいは・・・
 
欲しいのは・・・
 
カカシだけだよ・・・
 
なんて言葉を言えるはずもなく・・・
ぐっと飲み込んだ・・・
ドキドキした胸をりんごを一口食べて落ち着かせる。
 
 
「そぉ〜 オレはカカシのケーキさえあれば、本当にそれだけでいいんだけどね。
でも、折角そう言ってくれるなら・・・・
じゃぁ、今年はもうひとつ考えてみようかな。
嬉しいな〜 何だかワクワクしてきたよ!」
「うん! だってケーキはお腹の中に消えちゃうから、何か形に残るものね!
オレに作れそうなものなら、手作りしてもいいよ」
「カカシ、そんな消えちゃうとか言わないでよ。
形に残るとか、残らないとかじゃなくって・・・
カカシのケーキも想いもオレの心に永遠に残ってるんだからさ!」
「でも、食べちゃったら、目には見えないでしょ・・・
目に見えるものも嬉しいんだよ、先生。
先生だって、オレが先生から貰ったあのクナイ持ってたら嬉しいでしょ? ね!」
「分かった、分かった。 それじゃぁ、すんご〜く高いものにしちゃおうかな?
カカシじゃ買えそうにもないやつ」
「先生ったら、何そんなに捻くれてるの? 
もう・・・ そんなにオレからプレゼント貰いたくないの?」
「あはは〜 そうじゃないけどさ・・・ オレって本当はすごく欲張りだから。
一番欲しいものって言っても・・・ カカシにはちょっと難しいかな〜って」
「ひっど〜。 先生、オレそんなこと言われたら、益々燃えちゃうよ!
絶対、先生の欲しいもの、頑張って手に入れてみせるからね〜!」
 
カカシ・・・
 
オレの欲しいものは・・・
もう決まってるんだけどね・・・
 
それを言葉に出す勇気が・・・・
まだ・・・
ないんだよ・・・
 
あぁぁ・・・
神様・・・
 
どうか、オレに勇気をください!
 
 

                                                           2008/3/11

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