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共戦共生 共誓共願   5
   

オレは火影室から出て、そのまま部屋に戻る気にはなれずに、火影屋敷の屋上へ上がった。
ふと後ろを振り返れば、歴代火影の顔岩が聳え立っている。
 
ここにオレの顔が・・・
カカシも見るのかと思うと何だか恥かしくなってきた。
オレは何も残さなくってもいいのにな・・・
 
ミナトは、はぁぁと大きく息を吐いた。
カカシに何て言おう・・・
びっくりするだろうな・・・
って待てよ。
もしかして、オレ火影になったら、もうカカシと一緒に任務に出られないってこと?
え〜 そんなの、イヤダ!!!
カカシから離れてあんな部屋に一日中篭って、判子を付いてるだけなんて。
オレ絶対に頭おかしくなる!!!
待てよ? カカシは誰の班に付けるんだ? んんん・・・?
やっぱシカクしか頼めないよな・・・ うん、それはもう決まり!
今までのように一緒に任務に行けないことをオレが我慢するしかないのか・・・
 
わぁ、そうだ。 火影になったらここに引っ越さなきゃいけないの?
カカシはどうする? 一緒に住んでくれるかな?
そっだ! 暗部に入れてしまおう!
そうすれば、火影護衛の任務に就けて、オレの側に置いておけるし。
うん、それも決定!
でもずっと護衛ばっかって訳にもいかないか、外の任務に行かせないとカカシ怒るよな。
 
待てよ・・・本当にそれだけか?
火影になるってことはさ、もし里に何かあった時に里を一番に守るってことだよね?
そりゃ今までだって、里のために命を張って任務してきたけど、どこかでカカシを最優先にしていた。
何よりもカカシが一番だったからね。
でも・・・ これからは・・・ カカシを犠牲にしてでも里を選ばなければならない立場にこの身を置くことになるんだ。
もちろん、そんなことはカカシだって分かってることだし、オレが我侭言わなければいいことなんだけどさ・・・
 
もしも・・・ 里に何かが起こった時・・・
オレは・・・ オレは・・・
 
ふとその可能性を考えて、背中がゾクっとした。
心臓の動きがドキドキと早まって苦しくなってきた。
 
でも逃げられないのだ。 火影になるということはそういうことなのだ。
その日が訪れるかもしれないし、訪れないかもしれない。
あと何十年後かもしれないし、火影になって次の日かもしれない。
しかし、その日が来ようと来なかろうと、いつであろうといつでもいいとの腹だけは決めておかねばならない。
 
ん! そうだよ! 何があっても後悔しないように自分の気持ちはしっかりカカシに伝えよう!
もぅ嫌われたくないとか言ってるレベルの話ではなくなったのだ。
オレの気持ちをちゃんと伝えて、それでもし、カカシにオレの気持ちには応えられないと言われたとしても、それはそれでいい。
今までのように、師弟のままでいればいいのだから。
 
そう思ったら、急にすぅっと気持ちが楽になってきた。
そうだ、ダメ元で、「オレの誕生日にはカカシが欲しい」と言ってみよう!
カカシ、何て言うかな? 意味分かるかな?
言われた時のカカシの顔を想像して、ちょっとほっぺがくすぐったくなる。
さらに、その後の返事を良い方へと想像しては、今度は頭にカァッと血が上った。
わわわ〜 どうしよう・・・ オレとカカシが・・・???
カカシったら可愛いだろうな〜 目を閉じて、オレに抱かれるカカシを思い浮かべる。
あ〜んなことして、こ〜んなことして・・・ あぁヤバイ! 止めておこう・・・
ここでこれ以上したら、バカみたいだ・・・
オレは両手で頬をパンパンと叩く。
あぁ、すっきりした。 告白すると決めたら何だか急にお腹が空いてきた。
 
帰ろう、カカシが待っている部屋へ。
そして、言おう。
  
「誕生日にはカカシが欲しい」と。
 
 

                                                           2008/3/23

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