共戦共生 共誓共願 14
「ごめん、カカシ、最初だけちょっと我慢して」
オレは、カカシから零れ落ちた雫と共にカカシの小さな蕾へと指を挿し入れた。
そっと・・・ そおっと・・・
「あぁっ・・・」
カカシが切なげに声をあげた。 「痛かったら痛いって言ってね。どうしても、無理だったらいいから」
たとえどんなに望んだことでも、まだ小さな身体を見ると、やっぱり無理はしたくないという気持ちも大きくて。 「先生、そんなこと言わないでよ。オレ、頑張るって言ったでしょ・・・」
「カカシ・・・」
「大丈夫だから・・・ねっ」
心を決めたカカシの瞳が真っ直ぐに向けられて、オレの最後の迷いを振り払った。 「カカシ、ありがとう」 オレは時間をかけて、もう1本指を増やし、オレを受け入れられるようにと、少しずつ、丹念に、カカシを解していく。
生まれて初めて感じる未知の痛みに顔を歪めながら、カカシがオレを見つめてくる。
「決めたんだから・・・オレをプレゼントするって・・・
先生・・・お願いだから・・・止めないで・・・大丈夫だからね」 健気なカカシにまた泣きそうになる。 「ごめんね、カカシ、もうちょっとだからね」
カカシをもっともっと気持ちよくしてあげたい。 優しく愛撫して、カカシの感じるところを探し求める。
カカシの表情、カカシの声、どんな小さな動きも見逃さないように。
「あぁっ!」
カカシが一際大きな声をあげた。 「ん! ここ? そんなにいいの?」 「あぁぁ・・・そこ・・・そうされると・・・何か・・・あっ・・・あっ・・・」
「そう、ここなんだね」
オレはカカシの感じるポイントを忘れないようしっかり指に記憶させた。 そして、さらに指を増やし解し続けた。
「イヤぁぁっ!!! 先生・・・もう・・・ダメ・・・そこ・・・」 感じるカカシの顔が壮絶に色っぽい。 ん、もう、いいかな。
オレはゆっくりと指を引き抜いた。
カカシの唇にもう一度優しくキスをした。
「カカシ、ありがとう」 そう言いながら、今にもはちきれそうなオレ自身を、カカシにあてがい、
カカシの中に・・・
待ち焦がれていたカカシの中に・・・
カカシの秘密の道を・・・
進みたいのに・・・
カカシの身体に力が入って中々進めない。
「カカシ、お願いだから、身体の力を抜いて。
ねぇ、一度、ゆっくり息を吐いてごらん」 カカシが言われた通りに大きく息を吐いた。
「そうだよ、カカシ、もう一度ね」 カカシがふうっと息を吐くタイミングに合わせて、ゆっくりと奥へ奥へと突き進む。
カカシの身体の強張りも少しずつ和らいできた。
「もう、ちょっとだよ」
「うん・・・先生・・・」
カカシがオレを見ながら頷いてくれた。 「あぁっ!!!」
「カカシ!!!」
待ち焦がれていたその瞬間がついに訪れた。
柔らかくて温かいカカシに
すっぽりと包まれた。
「あぁ・・・カカシ・・・ちゃんと奥まで入ったよ。
ずっと、夢見ていたんだよ。このときを・・・ カカシとオレがひとつになって・・・ 繋がったね・・・」 「先生とオレが・・・?」
「うん、カカシとこうして繋がりたかったの。
オレの夢が叶ったよ・・・ カカシ、ありがとう」
「先生・・・
オレも嬉しいよ・・・」 「何かさ・・・
オレとカカシの二人だけの・・・ 別世界にきたみたいだね」 「先生とオレの二人だけの?」
「二人だけの世界で・・・あぁ、生きてる・・・って感じがする」
「うん・・・先生の言ってること何となくわかるよ」
そう言いながら、カカシはオレの首の後ろに手を回し引き寄せて、カカシからオレにキスをしてくれた。
オレはカカシから初めてくれたキスが嬉しくて、溢れる涙を止められなくて、カカシのほっぺにぽつりと落としてしまった。
「先生?」
「ごめん・・・
嬉しくて、嬉しくて・・・ オレ・・・」 胸がいっぱいで、もう言葉も出て来ない。
そんなオレを見て、カカシの目に溜まっていた涙も、我慢できずに零れ落ちた。
二人で互いの涙を手で拭って、微笑み合った。
「大丈夫? 痛くない?」
「うん・・・平気・・・みたい」
「少し動いてもいい?」
「もう・・・そんなこと聞かないでよ。
先生の・・・好きなようにして・・・いいよ・・・」 オレは少しずつカカシに向って動き出す。
あぁ、カカシの中は熱くて蕩けそうだよ。
時折、ぎゅっと締めつけてくるのが気持ちよくて、気持ちよくて、たまらない。
あぁ、どうしよう。
このままずっと抱き合っていたい。
「あっ・・・先生・・・先生・・・」
カカシが何度もオレの名前を呼ぶ。 可愛い唇が愛しくて、夢中になって吸いついた。
このままずっと繋がっていたい。
でも、もうイキたい。
離れたくない。
でも、もうイキたい。
カカシの中にまだいたい。
でも、もうイキたい。
いたい・・・
イキたい・・・
いたい・・・
イキたい・・
どっちがいいのか自分でも分からなくなる。
ダメだ・・・
頭の中が真っ白になった。
あぁ・・・どうしよう・・・カカシ・・・
はっと気がついたら、オレとカカシの間で揺れていたカカシのものをぎゅっと力いっぱい握り締めていた。
「先生・・・オレ・・・もう、がっ・・・我慢できない・・・」
「カカシ・・・?」
カカシの今にもイキそうな苦しげな顔を見たら、オレももう限界だった。
「ん・・・カカシ・・・オレも・・・イキそ・・・」
「先生・・・先生・・・先生・・・」
「カカシ・・・カカシ・・・カカシ・・・」
互いの名前を呼び合った。
最後の瞬間に向って、早く強く腰を打ちつけた。
「あぁっ・・・せんせぇ・・・」
「カカシ!」
カカシの身体がピクンと跳ねて、オレの胸に熱い飛沫が弾けたのを感じたのと同時に、
オレもカカシの中に熱を解き放った。
身も心もひとつになって、
甘く甘〜く溶け合って、
やっとオレ達は結ばれた。
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2008/7/21