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それは、まだ二人がアカデミーに通っていた頃・・・
カカシ四歳、ゲンマ六歳の夏のこと。 
 
七月も半ばになって鬱陶しい梅雨もやっと明けたが、明けた途端、毎日30度を越す猛暑が続いていた。
カカシとゲンマはクラスは違うが、幼馴染で家も近所だったので、校門で待ち合わせをしていつも一緒に帰る。
3時には授業も終わって下校となる。
夕方まで校庭や教室は自由に修行できるように解放されているのだが、さすがにこの暑さでは残る子どももほとんどいない。
校門の前の木陰でカカシが立っていた。
 
「お待たせ! カカシ、さっ帰ろうぜ」
 
ゲンマがカカシの肩をぽんと叩いた。
 
「あ〜 あっちいな〜
カカシんとこは今日も遅いんだろ? ウチで遊んで行けよ」
「うん、ありがとう」
 
カカシの家は両親共に上忍で、帰宅時間が遅くなる時は、ゲンマの家で夕食を食べさせてもらうことが多い。
親同士も仲が良いので、カカシの両親も安心して不知火家にカカシを預けるのだ。
 
「なんか〜 家に着くまでに溶けてしまいそうだな〜
カカシ大丈夫か?」
 
まだ日差しは強く道に照り返し、生暖かい熱風がどよんと身体にまとわりついてくる。
ゲンマの背中にはつぅっと汗が伝い落ちた。

「うん・・・」
 
ふと見ると、カカシの額には玉のような汗が噴出している。
ふらふらと歩く足取りが心もとない。
ゲンマはカカシの手を引き、塀沿いの影になっているところを歩いて行った。
まだ、四歳のカカシは体力がないし、身体も華奢なので、特に暑さには弱いのだ。
忍術では敵わないものの、こんな時はゲンマの方がしっかりカカシの面倒をみてあげる。
 
「よう、今帰りか?」
と、後ろから突然声を掛けられた。
二人して振り向くと、シカクが手を振って笑っている。
 
「こんにちは」
カカシとゲンマはぺこりと頭を下げた。
「おう、偉いな」
 
カカシの父サクモは面倒見が良く、任務で組んだ後輩を家に連れてきては食事を食べさせていたので、シカクもカカシのことは知っているし、もちろんカカシの家で一緒に遊んでいるゲンマのこともよく知っているのだ。
 
「ちゃんと修行してるのか〜? ゲンマ?」
「当ったり前だろ!」
カカシには聞かないで自分にだけ聞かれて、ゲンマはむっと頬を膨らませた。
「よ〜し! お前らにご褒美をやるからな!」
シカクは二人の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「いいところに連れて行ってやるぞ〜!」
シカクはしゃがんでカカシの目線に合わせて、にやりと笑ってそう言った。
 
カカシとゲンマはどうしようかと顔を見合わせた。
カカシは知らない人に付いて行ってはいけないと厳しく言われていたが、シカクは知らない人ではないし・・・
ウチに来ているくらいの人だから・・・
 
(大丈夫だよね?)
 
二人共声には出さずに、目と目で話し、頷いた。
 

                                                                                 2008/7/19

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