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お願いだから・・・   11
   

「え〜 本日はお日柄も良く・・・」
「そんな挨拶はいいから、とっととおっ始めろ〜」
 
あちこちから、野次が飛ぶ。
 
「それでは、只今より、波風ミナト君とはたけカカシ君の結婚式を挙行いたします。
本日は人前結婚式ということで、ご列席の皆様に立会人になって、お二人を見届けていただきたいと思います。
それでは、新郎新婦誓いの言葉」
 
四代目とカカシが立ち上がった。
 
「本日、私たち二人はご列席の皆様に見届けられ深い契りを結ぶことができました。
私、波風ミナトは、はたけカカシを生涯のパートナーとし、永遠に変わることなく愛することを誓います。
そして、幸せなときも困難なときも、心をひとつにして互いを思いやり、励まし合い、力を合わせて、共に乗り越え、楽しく明るく平和な木ノ葉の里を築いていきたいと思います」
「私、はたけカカシは、波風ミナトを愛し、何があってもどこまでも波風ミナトをお護りしてくことを誓います」
 
潔い誓いの言葉に、
晴れ晴れとした二人の表情に、
大歓声と割れんばかりの大拍手がいつまでも鳴り止まなかった。
二人を祝福する皆の思いが会場いっぱいに広がった。
 
それから、指輪の交換。
四代目はカカシに内緒でしっかり用意していたのだ。
カカシにぴったりのプラチナのシンプルな指輪が贈られた。
カカシは指輪なんてしたことなかったのにどうして先生はサイズが分かったのだろうと驚いた。
そして、カカシからも、、優しく微笑む四代目の左手の薬指に指輪がはめられた。
 
続いて、結婚証明書への署名が厳かに進められた。
受付で参加者は立会人として二人の結婚を認める巻物に署名をしていた。
その巻物の最後に二人が署名し、結婚の証明書となるのだ。
 
結婚式を挙げるとはいっても、もちろん正式に入籍できる関係ではない。
だけど、法律上の紙っぺら一枚の形よりも、二人にとっては里の皆が立会人になって署名してくれたこの結婚証明書の方がどれだけ重く、厚く、どれだけ嬉しいことか計り知れない。
 
そして、お次はいよいよ誓いのキスだ。
 
「ではここでお二人に、誓いのキスを!」
 
四代目とカカシが向かい合う。
カカシは恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俯いたままだ。
 
四代目がそっとカカシの肩に手を置き抱き寄せた。
 
そして、ちゅっと触れるだけの短いキスをした。
 
途端に、
 
「短けぇぞ〜!」
「もっとだ〜!」
「もう一回! もう一回!」
 
会場内は「もう一回」の大合唱だ。
四代目は、カカシの耳元で囁いた。
 
「ごめん、カカシ、ちょっと我慢してね」
 
アンコールに応えて、今度は甘い甘〜いキスを。
優しいキスをたっぷりと。
会場はまたまた騒然となった。
 
「いつまでやってんだ〜!」
「いいかげんにしろ〜!」
 
一瞬にして会場中には甘い空気が充満した。
掛け声が飛び交う中、皆が二人を微笑ましく見守った。
 
「お二人の結婚に賛同いただける方は拍手を!」
 
再び割れんばかりの大きな拍手が鳴り響いた。
 
「本日この挙式に立ち会いました全員は、只今の拍手をもってお二人が結婚したことを承認し、今後、お二人におしみない協力をする事を誓います。
それでは、乾杯のご発声を三代目宜しくお願いします」
 
紋付袴姿の三代目がゆっくりと前に歩み出た。
皆シャンパングラスを手に起立する。
 
「四代目、そしてカカシ、今日はおめでとう。
皆も火の意志の元、心を一つに、四代目を護り、里のために力を尽くしてくれ。
それでは、二人の幸せと木ノ葉の里の平和と発展と祈り、乾杯!」
「乾杯〜!」
 
しばらく、歓談の時間が和やかに進んだ。
ビールを持って次から次へとお酌に来る人が絶えない。
四代目は注がれたビールを全部飲み干している。
カカシは隣で心配そうに見つめていた。
マイクを奪いあって祝辞を述べる人、歌を歌う人から踊りだす人まで。
暖かい祝福のメッセージが次々と届けられた。
ゲンマとアスマもカカシのところに来てくれた。
年上の人たちばかりに挨拶していたカカシもやっと二人が話しかけてくれて、少しほっとした。
 
「カカシ、何か困ったら、いつでもオレ達のとこに来いよ!」
と、アスマが笑う。
「カカシを泣かしたら、たとえ、四代目だって容赦しないからな」
と、四代目の方ジロリと睨み付けるゲンマ。
 
さすがにお色直しはしないので、途中でケーキ入刀をすることにした。
チョウザが大事そうにケーキを載せたワゴンを運び入れた。
三段になっていて、色とりどりのフルーツが沢山散りばめられている。
四代目が大好きなケーキ屋さんに特注で頼んだものだ。
 
「それではここで新郎新婦には最初の共同作業をしていただきます。
ケーキ入刀です!」
 
二人が、そっとケーキにナイフを入れると、突然スモークがふわ〜っと出てきた。
カカシはびっくりし、目を丸くして四代目を見て笑った。
 
「さぁ、それではカカシ君! 四代目に食べさせてあげてね」
 
チョウザがケーキを素早くカットしてカカシ渡した。
四代目はでれでれ顔で口を大きく開けた。
カカシは、もうこれ以上赤くならないだろうと言う程、さらに顔を真っ赤にして、四代目の口にケーキを一口入れてあげた。
 
「ん! 美味しい!
カカシ ありがとう。 じゃぁ今度はオレからね」
 
そう言って、今度は四代目がカカシの可愛い可愛い小さな口にケーキをちょこんと入れた。
またもや、会場中に幸せいっぱいの甘い香りが充満した。
 
「勝手にやってろ〜!」
「カカシ〜 オレにも食わせろ〜!」
 
あちらこちらから声が掛かる。
 
「これからカットして皆さんにも召し上がっていだきますので、ご心配なく」
 
チョウザがにこにこ顔でワゴンを押して出て行った。
 

                                                                               2007/11/21

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