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436話   平和

   

※注意
今回も、ペイン贔屓な表現が多いかと思います。ナルトファンの方は、ご注意ください。
不快な思いをされる表現もあるかもしれませんので、お心の広い方だけどうぞ。



扉絵は雨に濡れる天道ペイン! 痺れる〜><
万象天引をかけているところか!?
この掌の先にどんな情念が・・・

「平和」
大変重たい意味の深いタイトルですね。

いのいちが幻術で雨隠れの忍の頭の中を覗いた時、ペインは一番高い塔にいると噂されていたという言葉を思い出す。

それより、横たわったままのシズネが痛々しいんですけど。
このカットは非常に見ていて・・・有り得ない・・・悲しいよ・・・
暗部の人は、先にシズネを綱手のところに運ぶべきかと思う。

チャクラをより広く遠くへ送信するためには、高い塔が一番効率的な場所。

「ならば、ペイン本体も木ノ葉近くの一番高い場所に居るってことになる・・・」

どこかな〜!?
って、考えていたら・・・
ん!?
もしかして・・・

ほら、終末の谷!
あそこの、マダラの像の頭の中にマダラは秘密基地を持っていて(笑)
そこを長門に貸したとか・・・!?
なんてのはどうでしょうか?

後は、サスケが鷹チームと最初に行ったうちはのアジトがあったところ。
武器とか買ったところね。
何か、NARUTOには珍しく高層ビルっぽいのが並んでいたような記憶が・・・

他に、高いところって、思いつかないんですけど・・・

「よし!なら高い場所を
しらみ潰しに捜索するぞ」

シカマルったら、骨折してるのに歩けるのかしら・・・?
もう、いのに治療してもらったのか・・・?

スッと立ち上がるペイン。
ナルトと対話を始める。

「オレの目的はな・・・
自来也先生も成しえなかった事だ・・・
さっきも言ったな・・・」

この場に及んでも尚、「自来也先生」と、呼ぶペインがたまらんですね。
たとえ、つかの間のことだったとしても、深い絆で結ばれていたのだと思います。
師を心から尊敬し、恩を忘れていないんでしょうね。
何気ないところに、人の思いって現れるものだから、自分達の幸せを奪った憎き仇の木ノ葉だったとしても、自来也だけは特別なんだろうな。

「平和を生み出し
正義を成すことだ」

これは、ペインの、長門の本音だと思う。

「オレの師匠を!!
オレの先生を!!
オレの仲間を!!
オレの里を!
こんなにしやがったお前なんかが
そんな事を偉そうに
ほざいてんじゃねェー!!」

前にサスケにも言われたことがありましたよね。
失うものの苦しみが分からないと。
ナルトの場合、あの人がいつお亡くなりになったかは分かりませんが、
おそらく、記憶にはなく、そして、血の繋がった縁者もいなかったと思うし。
そうなると、自来也の死が近しい人の中では初めてのことで。
カカシが2番目とは、今のところ言いたくありませんが。
ナルトはそう思ってるわけで。

「なら・・・お前の目的は何だ?」

「お前をぶっ倒して!
オレがこの忍の世界を平和にしてやる!!」

「そうか…それは立派な事だ
それこそ正義だな」

「だが・・・オレの家族を
オレの仲間を
オレの里を―
この里と同じようにした
お前たち木ノ葉の忍だけが・・・
平和と正義を口にする事を
許されている訳ではないだろう」

「・・・・・・!?」

「どういう事だってばよ!?」

もう、ナルトってば、アカデミーの歴史の授業はきっと寝ていたんだろうね。
私は、正直言って、このシーンにちょっと衝撃受けました。

アカデミーでは、「木ノ葉隠れの里史」や、「火の国史」なんて授業もちゃんとあったと思う。
忍術や体術以外にも、一般教養的な教科もきちんとカリキュラムに組んでいたと。
そして、どこかの国の歴史教科書とは違って、正しい史実を教えること重要性を説いたのが四。
いくら、忍が裏の世界で生きていくとはいえ、正しい認識を持つことは、今後の戦いにおいても、最重要課題と捉えた四はアカデミーの教科書を改訂。
木ノ葉が過去にしてきた戦争についても、史実を正確に伝えた。
なんて、妄想が膨らみましたが・・・

どうやら、ナルトは、学んでいなかったのか・・・
アカデミーでろくな勉強してなかかったのが分かったのなら、下忍になった後はカカシの責任か!?

それとも、まだ、ペインが雨隠れの忍だということを知らされてなかったのか・・・
いや、そうだったとしたら、それも、問題だ。
妙木山に行かせる時にでも、ペインの情報は伝えられたと思うのだけど、それもナルトは聞いてなかったのかい。

天道から、木ノ葉のしたことについて教えられ衝撃を受けるナルト。

「大切なものを失う痛みは誰も同じ
お前もオレもその痛みを知る者同士だ
お前はお前の正義のために・・・
・・・オレはオレの正義のために
オレ達は正義と言うなの復讐へと
駆り立てられた普通の人間だ
だが復讐を正義と言うならば
その正義はさらなる復讐を生み・・・
憎しみの連鎖が始まる」

ペインの言葉がナルトの胸に突き刺さる。
自来也の言葉を思い出す。

ペインの答は、
「人は決して理解し合う事のできない生き物だと悟らざるを得ない」

自来也の答は、
「人が本当の意味で理解し合える時代が来ると ワシは信じとる!!」

そして、ナルトの答は・・・

「分かんねエ・・・そんな事・・・」

ま・・・
ナルトには、まだ、無理でしょう・・・
難しすぎるか・・・

でもね、将来、火影になろうと思ってるのなら、もっと学ぶべきです。
はい、今からでも!

「オレはな・・・
その憎しみの連鎖を止めるために”暁”を立ち上げた」

これは、ペインの本心だと思う。
その目的は正しいのに、残念ながら方法が間違っている。
でも、
尾獣兵器の抑止力だけでは、また、戦争は繰り返されるということも分かっているんですよね。

ここで、もう一つの疑問が。
ペインが暁を立ち上げたのなら、マダラは、後から入ったのか?
なのに、マダラの方が偉そうなのはどうして・・・?
マダラがサスケに話たこと、忘れてしまったよ。


ひえぇぇぇぇぇぇ〜

長門降臨!!!

いきなりキタので、びっくりしましたよ〜
すごい痩せている長門。
痛々しし程、骨と皮だけです。
下半身は傀儡化しているのか?
そっと手をあてている小南は、チャクラを流しているのか?

「そしてまた一時の平和が訪れる
・・・この終わりなき憎しみの連鎖の
流れの中に痛みにより
一時の平和を生み出す事・・・
それがオレの願いだ」

どんな抑止力を持ってしても繰り返される戦い・・・
愚かな人間は、それを止めることは出来ない・・・
でも、
たとえ、ほんのわずかな、一時でも平和が訪れれば・・・
それでいい・・・
それがオレの願い・・・

「痛みにより」ってのがなければ、尊い思いなんでしょうけど・・・
う〜ん・・・切ない・・・
もちろん私は、長門の言っていることがすべて正しいと思ってるわけではありません。
長門をここまでにしてしまったもの。
言葉につくせない壮絶な痛みを与えたもの。
そして、それを乗り越えることが出来なかった背景。
長門たちの悲劇・・・そして、宿命・・・
いろんなものを含めて心が痛いのです。
自来也の他には誰も教えてくれなかったこと、
そして、自来也さえも、教え足りなかったこと、
そこを教えるのがナルトに与えられた使命なのか・・・
ナルトには、長門の痛んだ心を解かして欲しい。

ナルトは、謝るんじゃないでしょうかね。

「オレが今謝ったところで、お前の父ちゃんも母ちゃんも仲間も生き返らないし、お前の苦しみが消えるわけじゃないけど。
木ノ葉がお前にしたことを、許してくれ。すまなかった。
オレに出来ることがあったら、何でもするから。
一緒に、どうしたら平和になれるか一番良い方法考えようぜ!」

なんて、言って欲しいですね。
ま、このぐらいで長門がころっといくとは到底思えませんが、
あの木ノ葉の壊滅状態を見ると、忍術でペインを倒せる忍はもういないので、
ナルトの意外性と、人と変える不思議な力にかけるしかないかと・・・

ゴホゴホと咳き込み、口元から血を流している長門。
かなり、病状は重そう・・・
自分の命の長さを分かっているような・・・

「平和は目の前だ」

力強く見開かれた輪廻眼。

長門の命をかけた戦いの終幕は・・・

                                                           2009/2/24

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