445話 世界の天辺
倒れている木ノ葉の忍。
この時は、まだ長門は自分が殺ったとは、分かっていない。 後になって気付くことになると言ってるのは、自来也と出会ってからのことでしょう。 両親を土葬し、歩き出す長門。 最後の食料も尽き、雨の中彷徨う。 犬が一匹ついてくる。 食べ物を恵んでもらおうと家を回るが、どこも、自分達が食べるのに精一杯で、孤児に食べ物を与える家はなかった。 力尽き、倒れる長門。 「これ・・食べて・・・」 目の前に、ひとつのパンが。 小南に連れられて、洞窟のようなところへ行く。 貰ったパンを犬にも分けてあげる長門、優しいですね。 「小南 何だよ そいつらは?」 この弥彦の言葉は、犬も認めているってこと、 弥彦も優しい!!! 弥彦と小南は双子では?とも言われてますが、確かに、子どもとはいえ、一緒に暮らしているわけですから、 血の繋がった身内と考える方が、自然かなとも思いますね。 長門は、弥彦と小南と暮らすようになる。 孤児を支援する施設などなかったので、盗みをしながら、生きていたと。 そんな絶望のどん底で弥彦のみた夢が・・・ 「世界征服」 だったんですね。 「世界の天辺取ったら もうこんな思いはしなくてすむだろ!」 「それじゃまるで神様みたいなもんだね 戦いも無くすことができるのかな?」 と、突然、起爆札付きクナイが飛んできて、3人は吹き飛ばされる。 いきなり、ここで、半蔵と三忍戦! 長門のチビ犬が、殺られて、動かない・・・ 「ここから離れるぞ」 と、避難する3人。 「こんな戦いの続く、世界ならーーーー ボクがこの世界の神様になってやる!!」 弥彦の決意に触れ、 長門もこの夢を共有するようになるわけですね。 彼らにとっての本当の意味の世界征服って、 子どもが子どもらしく生きられる世界、 誰もが、飢えることなく、食べていける世界、 醜い争いで、人や動物の命が失われない世界。 そんな世界を創ることだったんだと思う。 もう、こんな思いはしたくない、 誰にもさせたくない。 大人が、何もしてくれないなら、自分がそれをやってやる! 弥彦の信念の強さ、たくましさに、長門は、惹かれたんだと思う。 あのまま飢えて死ぬところを、小南のパンで、その身を救ってもらい、 そして、弥彦の夢で、心を救ってもらったんでしょうね。 その大恩ある弥彦を失った時が・・・ 最大の痛みになるのでしょうか・・・ |
2009/4/29